運用スタイル
運用スタイルは、「投資スタイル」とも呼ばれ、運用を行う際に基本となる考え方や手法のことをいいます。
これは、運用のパフォーマンスの大きなカギとなるものなので、運用会社や年金基金などの法人だけでなく、個人も明確にしておいた方がよいです。
実際、これが明確でないと、自分の目的やニーズにあった運用がうまくできなくなることがあります。
一般に個人の運用スタイルについては、安全運用型やバランス運用型、積極運用型などがあります。
また、運用目的に合った商品を選択する際には、投資対象の運用スタイルにも十分に着目することが必要です。
例えば、身近な運用商品である投資信託(ファンド)では、その運用スタイルとして、
「トップダウン型/ボトムアップ型」や「パッシブ型/アクティブ型」、「グロース型/バリュー型」などに分けられます。
トップダウン型
トップダウン型は、経済状況や産業構造などマクロ環境を分析して、ポートフォリオの大枠を決定し、個別銘柄を選定していくというものです。
これに対して、ボトムアップ型は、個々の株式や債券の銘柄の分析を重視して、個別銘柄の分析から始めて、その積み上げの結果として全体のポートフォリオを組んでいくというものです。
パッシブ型/アクティブ型
パッシブ型は、運用収益の比較の目安となるベンチマーク(指標)を決め、その指標を基準にして運用を行っていくというものです。
これに対して、アクティブ型は、ファンドマネージャー等による調査能力や分析能力を駆使し、ベンチマーク以上の収益を目指して積極的に運用を行っていくというものです。
グロース型/バリュー型
グロース型は、株式市場の平均を上回る成長率を持つ銘柄を見つけて運用を行っていくというものです。
これに対して、バリュー型は、現在の企業価値に比べて割安な銘柄を見つけて運用を行っていくというものです。