半扱商い/半扱商内
半扱商い(半扱商内)は、相場において、買う時や売る時は一度に売買せず、二度に分散させることをいいます。
これは、江戸時代に大阪堂島の米相場で大成功を収めた相場師の牛田権三郎の著書「三猿金泉秘録」において、「買米を一度に買うは無分別、二度に買うべし、二度に売るべし」や「売買に徳の乗りたる商内は、半扱商内のすくい場と知れ」、「高安に、気の安らかな半扱商内、寝ても起きても徳とれるなり」などと記されていることに由来するものです。
一般に半扱商いは、建て玉の仕方について述べたものであり、今日でもよく言われる「買う時や売る時に一度に売買するな」という基本概念に通じるものとなっています。