利食い
利食いは、資産運用において、ある銘柄やポジションの「利益を確保(確定)する」ことをいいます。
これは、株式取引(現物取引、信用取引)や債券取引、外国為替証拠金取引、商品先物取引、CFD取引、先物・オプション取引などにおいて、ある程度の含み益(評価益)が出ている時に、その利益を実現させて一つの取引を完了することを指します。
通常、ロング(買い)とショート(売り)の二つのケースがあり、買いに対する反対売りの利益確保を「利食い売り」と呼ぶのに対して、売りに対する反対買いの利益確保を「利食いの買戻し」と呼びます。
一般に利食いは、短期売買(デイトレード)や中期投資の損益管理をする上で非常に重要なものであり、いかに利食いをうまくやるかは大きなカギとなります。
例えば、含み益が出た場合、利食いのターゲットを定めたり、逆指値注文で予め最低限の利益を確保したりするのもよいです(逆指値は、含み益の状況によって適宜修正すると効果的)。
また、相場の格言に、『利食い千人力』というものがあり、これは利食いは千人を味方につけたくらい価値があるという意味です。
なお、相場が予想通りに展開して含み益が出てくると、誰でも心が弾んで更なる欲が出てきますが、利益とは確定して初めて実現するものなので、利食いを確実に行うことが投資成功の基本となります(欲をかきすぎると、機会を逃すことが多い)。