オーバーウェイト
オーバーウェイトは、投資において資産配分を決定する際に、ある投資対象の資産配分の比率を基準(ベンチマーク)となる資産配分の比率より多く(高く)することをいいます。
また、運用時の資産配分については、「オーバーウエイト(基準より高くする)」、「ニュートラル(基準と同程度にする)」、「アンダーウエイト(基準より低くする)」の3つがあります。
一般に投資信託や年金において、運用のベンチマークを設定している場合、投資対象としての魅力が高いと判断した資産や業種の投資比率を、ベンチマークとする指数の配分比率に比べて多くすることを指します。
また、グルーバル投資においては、北米や南米、ヨーロッパ、アジア、オセアニア、アフリカなどの地域や国で、経済の成長性が高かったり、投資対象としての魅力が高かったりする場合に、その地域や国の構成割合を高くすることを指します。
通常、資産配分の比率については、マーケット動向や運用成績などによってその時々で変わり、実際の運用では割高のものをアンダーウェイトに(比率を低く)し、割安のものをオーバーウェイトに(比率を高く)することが多いです。
なお、本用語は、証券会社等の株式や債券などのアナリストレポートにおいて「投資判断」として目にすることもあります。
この場合、特定の銘柄やセクターのパフォーマンスについて、「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に引き上げや、「オーバーウェイト」から「アンダーウェイト」に引き下げというように使われます。
(この際に株式の個別銘柄では、目標株価が示されることもある)