アウトパフォーム
アウトパフォーム(Outperform)は、「アウトパフォーマンス(Outperformance)」とも呼ばれ、金融業界において投資成果を表す言葉として使われ、運用成績がベンチマーク(指標)を上回ることをいいます。
一般に投資成果の評価を考える場合、「ある期間に何%上昇したか(上昇しそうか)」など一定期間に投資対象がどれくらいの収益を投資家にもたらしたか(もたらしそうか)という絶対的な評価と、「平均的な収益を何%上回ったか(上回りそうか)」という相対的な評価の2つがあります。
通常、アウトパフォームは、後者の相対的な評価の際に使い、例えば、あるファンドや個別銘柄(株式)などの平均的な収益が日経平均株価やTOPIXなどのベンチマークを上回る(上回りそうな)ことをいいます。
また、アウトパフォームは、証券会社等のアナリストが個別企業の業績や事業計画を調査した上で、個別企業に対して下した投資判断を示す場合にも使われます。
具体的には、証券会社等が発表する銘柄に対しての格付けである「レーティング」において、その銘柄の株価上昇率が日経平均株価やTOPIXなどのベンチマークに対して上回るのか、あるいは下回るのかといった判断を、上回る(買い推奨)の場合には「アウトパフォーム」、下回る(売り推奨)の場合には「アンダーパフォーム」、中立の場合には「ニュートラル」としています。
なお、このレーティングの表記の仕方は、証券会社によって異なります。