インカムゲイン

インカムゲインは、資産運用に対するリターン(成果)の一つで、ある資産を保有することで安定的かつ継続的に受け取ることのできる現金収入(利益)のことをいいます。
具体的には、銀行預金や利付債券(国債、普通社債、転換社債等)の受取利息、投資信託の収益分配金、株式投資の配当金や貸株料、外国為替証拠金取引のスワップポイント、不動産投資の家賃収入(賃料収入)などが挙げられます。

一般にインカムゲインの水準は、投資対象によってそれぞれ異なりますが、基本的にはリスクの高いものほどリターンは高くなり、例えば、債券などでは格付けの低いジャンクボンドほどデフォルトリスクが高くなるため、クーポンレート(表面利率)は高くなります。また、元本に対する1年間のインカムゲインの割合をパーセンテージで表したものが「利回り」で、収益性の指標になります。一方で、インカムゲインに対して、運用資産(投下資本そのもの)の価格変動(市場取引)によって得られる収益(売却益、譲渡益、差金決済益等)のことを「キャピタルゲイン」と言います。

なお、資産運用の収益を考える場合、「トータルリターン」という概念があり、これはインカムゲインとキャピタルゲインを合わせたリターンのことをいいます。通常、税務面では、インカムゲインとキャピタルゲインは、それぞれ別の体系で税金が取られることが多いです。

トータルリターン=インカムゲイン+キャピタルゲイン