アルゴリズムトレード/アルゴリズム取引

アルゴリズムトレードは、「アルゴリズム取引」とも呼ばれ、コンピューターシステムがマーケットの動向に応じて、自動的に売買注文のタイミングや数量を決めて注文を繰り返す取引のことをいいます。
これは、金融工学を駆使して過去の値動きから最良の執行タイミングを探る取引手法で、元々は1980年代に始められた指数裁定取引をコンピューターが自動的に執行するプログラムをモルガン・スタンレー社が開発したことに始まります。
その後、トレーダーでは難しいペアトレードや、数百の株式銘柄を同時に取引するロングショートトレードなどに応用され、今日では、証券会社においては、自己資金を運用する自己勘定取引でコンピューターが自動発注する取引が主流となっています。

VWAP、デリバティブヘッジ、トレンドフォロー、ガンマトレーディング、ロングショート・リバランシング、イベント・ドリブンなどの執行戦略が活用されています。
また、顧客からの委託取引では、TWAP、VWAP、VP(Volume Participation)、IS(Implementation Shortfall)、アイスバーグなどの執行戦略が活用されています。
なお、本取引は、日本では株式や債券が主流ですが、海外のヘッジファンドなどでは、株式・債券・商品・金利・為替・デリバティブなどマルチアセットを対象にしており、独自のアルゴリズムで多様な取引が行われています。