平成27年から相続税が増税になります。
「相続税なんて私には関係ない」
と思っているそこのあなた!
この増税。
想像以上に厄介で
今まで関係のなかった人にまで影響があるんです。
■あれもこれも増税してくる日本
一般的に増税と言うと、税率の改正です。
今回の場合、
最高税率が50%から55%に上がっています。
普通の増税であればこれで終わりです。
でも今回は違います・・・。
何が変わったかと言うと
相続税の【基礎控除額】が変わりました。
※基礎控除相続税の計算をする時に予め○○万円までは税金が必要ありませんよー。と言う、納税者側からして嬉しいシステムです。
現在の基礎控除額は
5000万円 + 法定相続人×1000万円
これが控除額になります。
サザエさん一家で例えると・・・。
波平さんが亡くなった場合、法定相続人は
・妻であるフネさん
・長女サザエ
・長男カツオ
・次女ワカメ
この4人です。
先程の基礎控除額に当てはめると
5000万円 + 4人 × 1000万円 = 9000万円
となります。
つまり遺産が9000万円を超えなければ、相続税を支払う必要がありません。
それが平成27年からは
3000万円 + 法定相続人×600万円
に変わります。
サザエさん一家の場合は
3000万円 + 4人 × 600万円 = 5400万円
現在の例であれば法定相続人4人で9000万円まで税金がかかりませんでした。
しかし、これからは5400万円を超えると税金が課せられます。
控除額が実に【4割】も減ったことになります。
今までなら相続税の支払いが必要な人は1億弱の資産がある人ですので、富裕層と言えるでしょう。
しかし約5000万円はどうでしょうか?
「私の家には関係ない」
なんて思っていませんよね?
例えば
・東京23区内で自宅を持っていたら・・・
・大阪市内で戸建を持っていたら・・・
これ、大体アウトです。
大体家が3・4千万なので相続税評価額6割で考えても2・3千万円になります。
当然、資産と言うのは家だけじゃありません。
現金や銀行預金、土地に生命保険も含みますから約5千万の資産と言うのは結構な人数が
これに当てはまります。
先程も言いましたが今回の増税は税率の改正だけでは無く、対象枠を広げると言う増税です。
と言う事は・・・。
いままでは「私達には関係のない話だね」と、思って何も準備してこなかった人達が
いきなり相続税の対象になると言う事です。
なので、これまでは関係ないやと思っている人でも、真剣に相続税の準備をしなくてはなりません。
では、この相続税の準備というのはいつやるのでしょうか?
もちろんその人が亡くなった後に慌てても時既に遅し!
預金は凍結される可能性もありますし、土地の名義変更だって簡単には出来なくなります。
そして10ヵ月以内に相続税を納税しないと・・・。
1日でも遅れた場合は15%の無申告加算税がかかります。
「そんな無慈悲なぁ・・・」
と泣いたところでどうにもなりません。
相続税なんて無縁と思っているあなたは、本当に大丈夫ですか?