期限前償還リスク

期限前償還リスクは、資産運用のリスクの一つで、原資産の期限前償還によって、事前に見込まれた(期限まで保有していた場合に得られた)収益と実際の収益に差が発生するリスクのことをいいます。
これは、公社債や証券化商品などの発行体が満期前償還の権利を行使することにより、投資家に予定よりも早く投資した資金が戻ってくることによるリスクを指します。
例えば、モーゲージ証券の場合、長期金利が低下する局面では、原債務者による住宅ローンの借り換えが増えるため、その証券の期限前償還も多く発生することになります。

一般に期限前償還リスクは、債券の場合、金利が低下する局面では、その再投資利回りが償還になった債券の利回りよりも低くなるため、運用パフォーマンスが悪化して、実質的な損失を被ることがあります。