リフレキシビティ
リフレキシビティは、米著名投資家のジョージ・ソロス氏が唱える理論で、日本語では「再帰性」や「相互作用性」とも訳され、投資家の認識とマーケット(市場)の価値が一致しないことをいいます。
これは、市場は非効率で常に誤っていることを前提としており、市場には「フォーリビリティ(fallibility:誤謬性)」があり、その間違った認識によって形成される市場価格が作り出す、新しい市場参加者(投資家)認識をいち早く見つけることが投資の極意につながるとされています。
一般にリフレキシビティでは、実態価値は決して市場価格と無関係に存在しているのではなく、投資家の認識によって作られた市場価格は、新たな現実として実態価値にも影響を及ぼし、すなわち、認識が現実を作り出し、その現実が新たな認識を呼び起こすため、ソロス氏の言うところの「ブーム(流行)」が起こるそうです。
なお、本用語は、市場現象を説明する場合にも使われ、例えば、世界の中央銀行の狙いと反作用する世界的な連鎖安については、共鳴し合うリスクが実体経済に悪影響を広げること(リスクへの恐れ自体が危機を呼び込んでします展開)を意味します。