ドルコスト平均法
ドルコスト平均法は、「定期定額購入法」とも呼ばれ、資産運用において、定期的に継続して定額ずつ購入することにより、中長期で平均購入コストを引き下げられる投資手法のことをいいます。
これは、主に株式累積投資や投信積立、外貨預金、純金積立、プラチナ積立、持株会、確定拠出年金などで利用され、積立てなどの時間分散を図る長期投資に向いています。また、本手法は、価格水準によらず自動的に購入する仕組み(値動きのある商品を一定の金額で継続して購入し、価格変動リスクを分散する方法)のため、価格が低い時は買付数量が多くなり、一方で価格が高い時は買付数量が少なくなるため、中長期で平均単価を引き下げられる効果があります。
一般にドルコスト平均法は、金融機関やファイナンシャルプランナー(FP)などが非常に効果的な手法であると説明することが多いですが、その前提として一つ注意すべきことがあります。
それは、本手法が「長期的な上昇トレンド(値上がり)」を前提としているため、もしそれが実現できないと思われる投資対象を選択した場合は、いくら時間が経ってもうまくいかないことが多いので注意が必要です。
例えば、成長期待の全く見込めない衰退業種の株式(銘柄)では、長期的な下落トレンドになる可能性もあり、この手法は失敗する可能性が高いと言えます。