エクスポージャー
エクスポージャーは、投資家の持つ金融資産(ポートフォリオ)のうち、マーケット(市場)の価格変動リスクにさらされている資産の割合(度合い)をいいます。
また、金融機関や事業会社などでは、リスクにさらされている投融資や保証の総額(総量)などをいうこともあります。
前者(市場の価格変動リスクにさらされている資産の割合)については、例えば「為替エクスポージャー」が挙げられ、外貨資産を保有することによって、為替変動リスクにどれだけさらされているかということを意味します。
この場合、為替ヘッジなどにより、為替エクスポージャーを減らすことが可能です。
一方で、後者(リスクにさらされている投融資や保証の総額)については、金融機関などにおいては、信用供与先毎および信用供与先の企業グループ毎のエクスポージャー(与信額)の把握を信用リスク管理の原点(基本)として、貸出やオフバランスなどの取引の種類に関わりなく総合的に一元管理しています。
さらに、カントリーリスクへの対策として、信用供与先毎のエクスポージャー管理とは別に、国別エクスポージャーの管理も行っています。
一般にエクスポージャーは、どちらの場合もリスクにさらされているものが対象であるので、いかなる不測の事態にも対応できるように、常日頃から「リスク管理」を厳格に行っておくことが重要となります。
<ニュースなどでの本用語の使用例>
・リスク資産に対するエクスポージャーを縮小する動きが広がった。
・欧州株式市場で、ドバイへのエクスポージャーをめぐる懸念から銀行株が急落した。