成行注文
成行注文は、「プライス注文」や「マーケット注文」とも呼ばれ、売買価格を指定せず、銘柄と数量のみを指定して注文を出すことをいいます。
これは、新規注文や決済注文の際に取引のタイミングを重視し、すぐに約定したい時に活用する注文方法で、またタイミングによっては、提示されたレートと異なるレートで約定することがあるので注意が必要です。
また、これとは異なり、現在提示されている実勢価格(レート)より安い価格(レート)で買う、または高い価格(レート)で売るといった、売買価格を指定して注文を出すことを「指値注文」と言います。
一般に成行注文は、マーケットにおいて、現在提示されている実勢価格(レート)で取引され、指値注文に優先して売買が成立するため、通常、成立しやすいというメリットがある一方、相場変動が大きい時には、予想外に高く買ったり、安く売れてしまうというデメリットもあります。
<FXのリアルプライス注文、プライス注文、成行注文>
FX会社によっては、実勢レートで取引を行う場合に、下記の3つを用意しているところがあり、主な違いは以下のとおりです。
●リアルプライス注文
刻々と変動するリアルタイム取引レートを見ながら出す注文方法。
●プライス注文
提示レートが数秒間固定され、その表示時間内であれば、提示レートで確実に約定できる注文方法。
●成行注文
注文を出して、FX会社に注文情報が到着した時点のレートで約定する注文方法。