投機
投機は、短期的な価格変動(値動き)に注目して、短期的な利鞘(キャピタルゲイン)の獲得を主な目的とした資産運用取引をいいます。
また、国語辞書では、「将来の価格の変動を予想して、現在の価格との差額を利得する目的で行われる商品や有価証券などの売買」と説明されています。
その取引対象には、株式や債券、外貨、コモディティ、デリバティブ、不動産、美術品など様々なものがあります。
例えば、外国為替取引の場合、輸出入の決済などで実際に外貨を買うことを実需と言うのに対して、短期的な値動きから利鞘を得るために外国為替を売買するケースがこれに該当します。
また、証券取引の場合では、投資と投機を明確に区別することは難しいですが、一般的には中長期的な運用のために買うのが「投資」で、短期的な利鞘稼ぎのために積極的に売買するのが「投機」と言われます。
ちなみに、日本で昔から投機の代表格といえば、小豆や大豆などのコモディティ(商品先物)が挙げられます。
現在、個人でも身近な「投機」が可能な取引には、株式の信用取引、株価指数の先物・オプション取引、外国為替証拠金取引、商品先物取引、CFD取引などがあります。
これらは、ハイリスク・ハイリータンの取引のため、大きな利益が得られる可能性がある一方で、大きな損失を被る可能性もあり、その取引は全て自己責任となります。