取引開始基準

取引開始基準は、金融機関等と顧客との間で、リスクの高い金融商品の取引等を契約するにあたっての適合顧客を定めた基準のことをいいます。
これは、主に証券会社や外国為替取引会社、商品取引会社などで使われる用語で、日本全国の証券会社を構成員とする日本証券業協会では、自主規制規則において、信用取引、新株予約権証券(ライツ・オファリングによるものを除く)の売買取引、デリバティブ取引などのように多額の利益が得られることもある一方で、投資資金全額を失うこともあるリスクを併せ持つハイリスク・ハイリターンな特質を有する取引等を行うにあたっては、慎重を期す必要があるので、それぞれ取引開始基準を定め、この基準に適合した顧客との間で当該取引等の契約を締結することを求めています。

なお、金融機関等では、商品のリスク特性や顧客の性質に応じて、顧客に金融商品の販売の勧誘を行うか否かの基準である「勧誘開始基準」も定めています。