加重平均

加重平均は、平均する各項の条件の違いを考慮に入れ、対応する重み(大小)をつけてから平均することをいいます。
また、平均とは、利用するデータから、その散らばり具合を「平らに均すことによって得られる数値」をいい、その種類には、相加平均(単純平均)や相乗平均(幾何平均)、調和平均、加重平均、移動平均などがあります。

例えば、株式投資において、同じ銘柄を3回に分けて、株価が700円の時に1000株、600円の時に2000株、500円の時に3000株を購入したとします。
この場合、3回の株価の平均は、
(700+600+500)÷3=600円
であるのに対して、実際に購入した平均株価(手数料等は考慮せず)は、
{(700×1000)+(600×2000)+(500×3000)}÷6000=567円(四捨五入)
であり、前者の600円が「単純平均」、後者の567円が「加重平均」の算出値となります。

ちなみに、加重平均を用いた代表的な株価指数である「TOPIX(東証株価指数)」は、各銘柄の時価総額を反映させた方式で算出されており、時価総額の大きな銘柄の株価が10円動いた方が、時価総額が小さな(10分の1の)銘柄の株価が50円動いた場合よりも、指数に与える影響が大きくなっています。