レバレッジ効果

レバレッジ効果は、「レバレッジ(=てこ)の原理」になぞらえ、少ない資金で大きなリターンが期待できる効果のことをいいます。
これは、資産運用においては、信用取引や先物・オプション取引、外国為替証拠金取引、商品先物取引、CFD取引などにおいて、一定の証拠金(保証金)に対して、数倍~数十倍の取引が行えるというものです。

例えば、株式投資で信用取引を活用すれば、自己資金の約3倍まで株式の建玉を持つことができ、この場合のレバレッジは約3倍となります。
ただし、3倍のレバレッジを効かせれば、リスクもリターンも3倍となり、特にリスクについては、レバレッジが3倍の建玉状態の時に、3割強の下落で証拠金がゼロになるので注意が必要です(それ以前に「追い証」が発生しますが)。

一般にレバレッジ効果を活用する取引は、対象となる商品の価格変動によって大きな損益が発生することになり、利益も損失も大きい「ハイリスク・ハイリターン型」となっています。
実際に投資で短期間に巨額の資産を築いた人の多くは、レバレッジ効果の大きなリターンを得て成功したのですが、その一方で、レバレッジ効果の大きなリスクによって、財産を全て失った人も決して少なくないので注意が必要です(特に損切りやレバレッジ調整は、リスク管理において非常に重要)。

なお、「レバレッジ効果」という用語は、企業経営や不動産投資などでもよく使われており、この場合は、借入など他人資本で資金を調達することで、自己資本のみで事業を行う場合より、投資利回りが向上する効果のことを意味します。