パフォーマンス評価

パフォーマンスとは、金融において、投資における運用成績、または投資対象の過去の値動きのことをいい、パフォーマンス評価は、株式や債券、商品(コモディティ)などの資産運用でどれくらいの成績を上げたかという「パフォーマンス」を総合的に評価・検証することをいいます。
これは、運用成績を客観的な基準で判断すると共に、実行した投資戦略やリスク度を再度見直し、今後の運用成績の向上につなげることを目的としています。
また、実際の評価手法には、運用成績を定量的に測定し、その要因を分析する「定量評価」と、運用哲学や運用組織、意思決定プロセスなどを評価する「定性評価」の二つに大別できます。

一般に資産運用の歴史が長い欧米では、パフォーマンス評価がしっかりと確立されていますが、日本でその重要性が意識され出したのは1990年代後半以降です。
その背景には、日本で年金の運用や投資信託などの資産が急増する中で、効率的な運用が求められたことがありました。
今日では、企業年金のパフォーマンスを専門に評価する会社や投資信託のパフォーマンスを評価する会社などがあり、特に個人投資家にとっては、投資信託のパフォーマンス評価は「ファンド選び」などの際に一つの参考となります。