スプレッド取引

スプレッド取引は、2つの商品間の金利差や価格差の差額(スプレッド)を利用して行う取引のことをいいます。
これは、先物・オプション取引や債券取引などにおいて活発に行われており、通常、割高な銘柄を売り、割安な銘柄を買うことによって、利鞘(利益)を得ることができます。
また、商品取引の世界では、これを「サヤ取り商い」と呼びます。

一般にスプレッド取引は、ヘッジファンドやディーラーなどが多用する投資手法の一つで、主な特徴としては、買いと売りの両建て取引、2銘柄のスプレッドの拡大・縮小を予想する取引、市場全体の上げ下げの影響を受けにくい取引であり、取引者の発想次第で多様な投資戦略を考えることができます。

限月間スプレッド取引(カレンダースプレッド取引)

限月間スプレッド取引は、先物取引において、異なる2つの限月取引間の価格差により呼値を行い、取引が成立した場合には、2つの限月取引について、一方の売付けと他方の買付けが同時に成立する取引をいいます。

市場間スプレッド取引(インターマーケットスプレッド取引)

市場間スプレッド取引は、異なる市場間の価格差を利用して、割高な方を売ると同時に割安な方を買い、その価格差を利益にする取引をいいます。
例えば、大阪取引所に上場されている日経225先物取引と、シンガポール取引所(SGX)に上場されている日経225先物取引の価格差に着目した取引などが挙げられます。