コンコルド効果

コンコルド効果は、「コンコルドの誤謬」や「コンコルド錯誤」、「コンコルドの誤り」とも呼ばれ、心理現象の一つで、客観的な判断ができずに投資をやめられない傾向(状態)をいいます。
これは、その昔、英仏が共同開発した超音速旅客機コンコルド(Concorde)の商業的失敗になぞらえたもので、ある対象への金銭的投資や精神的投資、時間的投資を継続することが損失拡大につながると分かっているにも関わらず、それまでの投資を惜しみ、投資をやめられない状態を指します。

一般に行動経済学では、損失が投資家心理に与える影響の度合いは利益の約2倍と言われており、「ここで中止すると、既に投資したお金が無駄になってしまう!」という強い心理が働くのが「コンコルド効果」の要因となっています。
例えば、株式投資において、購入した銘柄が大きく値下がりしているのに、購入に投じた資金を気にして保有し続けることなどは、身近な例として挙げられます。