前回の最後に
どんなに投資が嫌いで危険だと思っている人でも利用している
最も身近な投資。それが【銀行預金】と【生命保険】だという
話をしました。
まずは「銀行預金がなぜ投資なのか?」を見ていきましょう。
銀行預金が投資な理由
銀行に預けたお金の行き先がどうなっているかをご存知ですか?
法律上は預かったお金の約1%をすぐに支払えるように金庫に
入れておけばいいので、それ以外は運用してもOKということに
なっているのですが、実際にはどのようになっているのか見ていきます。
わかりやすく三菱東京UFJ銀行の第6期決算公告(平成23年)を
ざっくりと見てみましょう。
お客さんから預かった預金は【120兆円】でした。
そのうち現金として持っているのが
預金額の約7%である【8兆円】
そして個人や法人に貸し出しているお金は預金額の約58%
【70兆円】
株や国債などの有価証券は預金額の約48%【58兆円】
銀行は預金以外にも社債や資本金等のお金があるので
預金から見た割合は100%を超えてしまいますが、言いたいことは
「あなたが預けたお金は銀行によって投資・運用されているんですよ」
と言いたいだけですのでご了承を・・・。
まとめますと、UFJ銀行の場合。
預けたお金の約7%が金庫にしまってあって
それ以外は個人や法人に貸し出されていたり、
株や国債などに投資されている。ってことです。
その結果、0.02%のお利息なんかが受け取れるわけですね。
いや。もしかしたらポケットティッシュやカレンダーなんかも
貰えるかもしれませんね・・・。
実際に預金額の7%以外は投資されているんですから、
誰がどう見たって「預かってもらうお金(預金)」ではなく
【投資】だと思いませんか?
因みに、ここまでは銀行にお金を投資(預金)した場合の話ですが、
私たちが銀行からお金を借りた場合には銀行預金の利息なんて
比にならないくらい高い金利を払わないと借りれませんよね?
例としてまたまた東京三菱UFJ銀行を見てみますと(2015/12/14)
普通預金の利息は 【年0.02%】
カードローンで100万円借りた場合の金利は
【年12.6%~年14.6%】
あなたが預けて受け取れる利息の630倍もの金利を支払わないと
お金は借りれないのです。(0.02 × 630 = 12.6)
100万円を銀行に1年預けて手に入るのは【160円】
100万円を銀行から1年借りて支払う金利は【126,000円】
いやぁ~・・・何か悲しくなりますね(汗
でもやっぱり、銀行は私たちの預金を使って投資や運用を頑張って
くれるおかげで0.02%というお利息が受け取れるわけです。
そして、この銀行預金という投資は絶対に損する投資
だということを次は話します。