段ボールはゴミ

段ボール製造会社に勤めたのは3年6か月間この間に感じた事は
希望と絶望でした。

希望とは何かと言うと、仕事は非常に順調で、やりがいを感じていました。

人から頼られる仕事をこなす事によって、充実した仕事ライフを送っていました。

しかしながらそれと同時に、その時の私には限界が見えているような気がしました。

それは

収入的な限界です。

私達の部署をまとめる役職についてもビックリするほどのお給料はありませんでした。

7年先輩のお給料を見たときには完全に絶望しました。殆ど変わらない・・・・。

一年が経ち、昇給したとの発表を受けて

 

「よっしゃぁぁぁぁ!!!!」

 

明細を貰い封を開けます・・・(ドキドキ)

 

月給2千円アップ!!(ドドン!!)

やってられるかぁぁぁ!!(投げ捨てる!!!!!!!)

 

 

この時に私が良く口にしていたのは「ブラックだ・・・」です。

このブラックは最近使われる「ブラック企業」の意味ではなく気持が「ブルーだ」と同じ使い方です。

ブルーをもっともっとブルーにしていくと(濃くしていくと)ブラックになる・・・。

私の心は絶望によって真っ暗だったのです。

私は自然と、副業を探し始めました・・・。

とにかくこの薄暗い工場での仕事は3年で辞めるんだ!と決意をして、新しい出会い・経験・チャンスを。そして新しい収入ラインを見つけるために副業をしました。

実際にサラリーマン時代にやった仕事は・パチンコ屋・農家のお手伝い・ホストです。

その他細々としたアルバイトはありますが、メインはこの3つです。

その中でも農家のお手伝いは非常に勉強になりました。

いい商品が出来ても、市場に多く流通していれば価格は下がり。

逆に虫が食ってるような悪い商品しか出来なくても市場の流通量が少なければ10倍以上の値段をつけても売れていく・・・。

毎日値段が変わり、天気という全くコントロールできないものに影響を受ける。

その中で利益を出していく「商売」という世界を見ることができました。

今思えばこの「農家のお手伝い」が【金融】の始まりだったのかもしれません。

信用の低い日本円が今まで円高だったのは、他国の信用が下がっていたから。

と、考えれば。

上に書いた、
虫が食ってるような悪い商品しか出来なくても市場の流通量が少なければ10倍以上の値段をつけても売れていく・・・。

この状況と同じようなものです。

世界の金・物・サービス。

 

基本的には同じ原理で価格が変動します。そして、天気のように完璧に予測することは不可能だと言う事も共通しています。

 

就職から3年が経ち辞表を出すも、説明と説得に時間がかかり6ヶ月後に退職。

退職後は副業中に出会った仲間たちと派遣会社を立ち上げる。この会社での私の仕事は営業でした。

派遣の業務先は大きく3つで
・パチンコ屋・携帯電話ショップ・家電量販店でした。

誰かが仕事をドタキャンすれば私自身がそこで働きました。

ここで大きく学んだことは
「何を買うか」ではなく「誰から買うか」の方が大事なんだなと気がつきました。

それは、お客さんから「兄ちゃんが言うならこっちを買うよ」と、携帯電話ショップ・家電量販店で言ってもらった事がきっかけです。
そして、たまにしかいない私にたいして、「おー待ってたよ!!」と言ってくれるお客さんがいた事です。

コレも金融とおなじでした。

金融商品と言うのはどこで買っても基本は同じなんです。保険商品や投資信託・株等は値引きはありません。

どこで買ったって手数料程度の差額は有れど多きな差はありません。

大事なことは「誰から買うか」なんですね。

また一歩金融に近づきました!

この派遣会社、順調に仕事も増えていきましたが大きな問題点が浮上しました。給料の未払いです。

お金はうまく回っているはずでしたが、「お給料が振り込まれていない」と言う苦情が数件私のもとに寄せられました。
原因を調べようとしている最中、

立ち上げメンバーの一人がお金を持って消えました・・・。

「消えました」

なんて書くと、皆が大慌てで

「どこいったー!?」

と探している姿を想像されるかもしれませんが実際には堂々と消えて行きました(笑)

私に苦情の電話が鳴る少し前。

立ち上げメンバーの一人に持ち逃げ犯から連絡が入り、「持っていなくなるけど、ごめんね」的な連絡が入っていました。
なんとも几帳面な犯人でした(汗)

そして、この派遣会社の問題は違う派遣会社に吸収される事で無事(?)に解決しました。

これが、段ボール会社を辞めてから1年半の出来事です。

(持ち逃げした人を北海道のキャバクラで見たと言う目撃情報が入りましたが確認はしてませんので、いまだに真相は分かりません。)

 

 

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→第4話 独立編 ~金融との出会い~