委託手数料

委託手数料は、委託された業務を遂行した報酬としての金銭のことをいいます。
これは、金融取引では、証券会社等が投資家から株式や債券、先物・オプションなどの売買取引を仲介することで徴収する手数料をいいます。
通常、これらの取引は金融商品取引所で売買が行われますが、その際に投資家(顧客)が証券会社等に売買等を委託し、それが成立(約定)した場合に、顧客が証券会社等にその対価として委託手数料を支払います。

現在、個人投資家にとって、株式(現物、信用)、株式指数先物取引、株価指数オプション取引などが、委託手数料として代表的なものとなっており、その水準は金融機関毎に大きく異なるだけでなく、取引コースや約定代金などによっても大きく異なります。
ちなみに、株式の委託手数料は、1999年10月に完全に自由化されて以降、ディスカウントブローカーが台頭して手数料の値下げ競争が激化し、これが取引コストの大幅な低減につながり、個人のデイトレーダーが台頭するようになりました。

なお、「委託手数料」という用語は、同様な意味で、商品先物取引においても使われており、この場合、商品先物取引業者が投資家から商品先物の売買取引を仲介することで徴収する手数料をいいます。